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  1. 長野県議会 2022-12-12
    令和 4年11月定例会環境文教委員会−12月12日-01号


    取得元: 長野県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    令和 4年11月定例会環境文教委員会−12月12日-01号令和 4年11月定例会環境文教委員会 環境文教委員会会議録(その1) ●招集年月日時刻及び場所   令和4年12月12日(月)午前10時30分、議事堂第6委員会室に招集した。 ●出席した委員の氏名   委 員 長            寺 沢 功 希   副委員長            竹 花 美 幸   委  員            西 沢 正 隆     同              清 沢 英 男     同              山 岸 喜 昭     同              百 瀬 智 之     同              埋 橋 茂 人     同              和 田 明 子     同              諏 訪 光 昭 ●欠席した委員の氏名    な  し ●説明のため出席した者の氏名    (教育委員会
       教育長            内 堀 繁 利    教育次長           尾 島 信 久    教育次長           今 井 義 明    参事(高校教育改革推進担当) 小野沢 弘 夫    教育政策課長         松 本 順 子    参事兼義務教育課長      加 藤   浩    参事兼高校教育課長      服 部 靖 之    参事兼高校再編推進室長    宮 澤 直 哉    特別支援教育課長       酒 井 和 幸    参事兼学びの改革支援課長   曽根原 好 彦    参事兼心の支援課長      滝 澤   崇    文化財・生涯学習課長     久 保 友 二    保健厚生課長         永 岡   勝    スポーツ課長         北 島 隆 英    国民スポーツ大会準備室長   下 條 伸 彦 ●付託事件    別紙のとおり ●会議に付した事件  1 会議録署名委員の決定  2 付託事件のうち1、3、7〜10、12〜15、17〜23、26〜37、39〜41、44〜66、69、72〜76  3 教育委員会関係所管事務一般について ●開議時刻 午前10時28分 ●寺沢委員長 開会を宣した。  ▲審査日程の決定   1 教育委員会関係 12月12日(月)、12月13日(火)   2 環境部関係   12月14日(水)  ▲日程宣告   1 会議録署名委員の決定   2 教育委員会関係の審査  ▲審査順序の決定   1 付託議案等について理事者の説明   2 質疑等   3 付託議案の採決   4 請願・陳情の審査  ▲会議録署名委員の決定    委員長の指名により、次の委員に決定した。    5番 埋橋委員、6番 和田委員  ▲環境文教委員会付託事件の報告    予算案3件、条例案1件、事件案5件、請願5件、陳情62件  ▲教育委員会関係付託事件の報告    予算案2件、条例案1件、事件案2件、請願4件、陳情52件  ▲議題宣告教育委員会関係)    付託事件及び所管事務一般を一括して議題とし、議題に関連して、理事者の説明を求めた。 ◎内堀繁利 教育長 別添、教育長説明要旨に基づいて説明した。 ○寺沢功希 委員長 第1号「令和4年度長野県一般会計補正予算(第4号)案」中 第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中の歳出 第11款 教育費中 教育委員会関係について、第3条「第3表 債務負担行為補正」中の一部について、理事者の説明を求めた。 ◎松本順子 教育政策課長 議案、予算説明書及び別添資料1により説明した。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 議案、予算説明書及び別添資料1により説明した。 ◎酒井和幸 特別支援教育課長 予算説明書により説明した。 ◎曽根原好彦 参事兼学びの改革支援課長 予算説明書により説明した。 ◎久保友二 文化財・生涯学習課長 予算説明書により説明した。 ◎北島隆英 スポーツ課長 予算説明書により説明した。 ○寺沢功希 委員長 第9号「長野県学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」について、理事者の説明を求めた。 ◎加藤浩 参事兼義務教育課長 議案及び別添資料2により説明した。 ○寺沢功希 委員長 第24号「指定管理者の指定について」及び第25号「指定管理者の指定について」、理事者の説明を求めた。 ◎北島隆英 スポーツ課長 議案及び別添資料3により説明した。 ○寺沢功希 委員長 報第8号「交通事故に係る損害賠償専決処分報告」及び報第9号「高等学校管理中の事故に係る損害賠償専決処分報告」について、理事者の説明を求めた。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 議案により説明した。 ○寺沢功希 委員長 第26号「令和4年度長野県一般会計補正予算(第5号)案」中 第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中の歳出 第11款 教育費中 教育委員会関係について、第2条「第2表 繰越明許費補正」中の一部について、理事者の説明を求めた。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 議案、予算説明書及び別添資料4により説明した。 ◎酒井和幸 特別支援教育課長 議案、予算説明書及び別添資料4により説明した。 ◎曽根原好彦 参事兼学びの改革支援課長 予算説明書により説明した。 ◎永岡勝 保健厚生課長 議案及び予算説明書により説明した。 ◎北島隆英 スポーツ課長 予算説明書及び別添資料4により説明した。 ○寺沢功希 委員長 理事者から発言を求められていたので、これを許可した。 ◎松本順子 教育政策課長 別添資料5「第4次長野県教育振興基本計画策定状況について」により説明した。 ◎加藤浩 参事兼義務教育課長 別添資料6「教員採用選考の見直しについて」により説明した。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 別添資料6「教員採用選考の見直しについて」により説明した。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 別添資料7「高等学校情報科担当教員配置状況及び今後の取組について」により説明した。 ◎宮澤直哉 参事兼高校再編推進室長 別添資料8「新校再編実施計画懇話会の状況について」及び資料9「NSDプロジェクト県立学校施設整備事業)について」により説明した。 ◆埋橋茂人 委員 資料要求をお願いしたいのですがよろしいでしょうか。一般質問における寺沢委員長の質問の延長ですけれども、管理していらっしゃる県立学校等について、レッドゾーンイエローゾーンの中にどれだけの学校が入っているか。できれば高校等の具体名もいただければと思います。お願いします。 ○寺沢功希 委員長 埋橋委員に確認いたします。ただいまの資料要求については個人としての資料要求でしょうか、それとも委員会として資料要求したいということでしょうか。 ◆埋橋茂人 委員 お認めいただければ委員会としてお願いできればと思います。 ○寺沢功希 委員長 ただいま、埋橋委員からハザードマップ内における県立学校の状況について資料要求がありましたが、これを委員会として資料要求するに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。それでは、準備ができましたら提出するようお取り計らい願います。 ○寺沢功希 委員長 午後1時30分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午前11時26分 ●再開時刻 午後1時27分 ○寺沢功希 委員長 再開を宣し、引き続き、理事者から発言を求められていたので、これを許可した。 ◎酒井和幸 特別支援教育課長 別添資料10「第3次長野県特別支援教育推進計画の策定に向けて」及び資料11「令和4年度発達障がいに関する実態調査の結果について」により説明した。 ◎滝澤崇 参事兼心の支援課長 別添資料12「令和3年度児童生徒問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」により説明した。 ◎久保友二 文化財・生涯学習課長 別添資料13「これからの生涯学習・社会教育の充実に向けた提言の概要について」により説明した。 ◎永岡勝 保健厚生課長 別添資料14「学級閉鎖等条件緩和について」により説明した。 ◎北島隆英 スポーツ課長 別添資料15「第3次長野県スポーツ推進計画の策定に向けて」及び資料16「第77回国民体育大会における総合成績について」により説明した。 ◎加藤浩 参事兼義務教育課長 議案及び追加資料1により説明した。 ○寺沢功希 委員長 委員の質疑等発言を許可した。なお、議論を深めるため、委員の発言に対し、ほかの委員から意見等がある場合についても、あわせて発言願った。 ◆西沢正隆 委員 最初に創成高校の「成」の字が違うということで、県教委が高校の名前を間違えて資料を出すことについて、たしか10年から15年前にも、犀峡高校の「峡」という字が違っていて、この委員会で指摘させていただきました。何でこんなにいるのに間違えるのか。今年の決算特別委員会はすごい間違いだらけだったんです。ですから、何かあるのかなと思うんですが、これを出す上でのチェック体制はどうなっているのでしょうか。誰の責任委員会に提出をしているのか、まずお聞かせ願いたいと思います。 ◎松本順子 教育政策課長 本日提出させていただいた委員会資料につきましては、まず原課でしっかりチェックをして、次は取りまとめております私どものほうでチェックをした上で、提出させていただいている状況です。       〔「誰の責任で出している」と呼ぶ者あり〕 ◎松本順子 教育政策課長 取りまとめをしている教育政策課責任でございます。 ◆西沢正隆 委員 私は高校名を間違えるのは大問題なのかなと思います。そういった形で、これみんな見ているんですかね。皆さん一字一句見ているんですか。教育長、その辺どうなんですか、全部見ているんですか。 ◎内堀繁利 教育長 私も見ております。すみませんでした。 ◆西沢正隆 委員 誰か気づいてもいいのかなと思うのですが。前も村の名前が違っていたというのがありました。村の名前を県が間違えたのも問題なのですが、そんなことが何年かに一遍あるのか。もしかしたら我々も見落としている可能性もあるので、ダブルチェック・トリプルチェックでやっているかと思うんですが、最低でも校名はちゃんとチェックをしながら、よく気をつけていただくよう、今後お願いできればなと思います。  非違行為の関係です。私もこれで4年目ですが、残念なことにこの非違行為の関係で質問しなかったのは多分2回ぐらいです。件数的にはそんなに多くないのですが、結構重要な非違行為が出ているところでございます。今日も、何でこれを説明しなかったのかなという話があります。長野市立の中学校の教員が生徒を殴った件で、書類送検されたとの新聞報道がありました。前回、松本課長から「市町村教育委員会が今調査している段階のものを、この文教委員会の中で私どもから詳細を説明することはできない」という答弁がありましたが、書類送検ということでかなり動きのあった案件でありますので、なぜ今日は説明がなかったのか、このことに触れなかったのか、お聞かせ願いたいと思います。 ◎松本順子 教育政策課長 御指摘の案件につきましては、まだ調査中ということで、今回、特に教育長総括説明の中には入れてございません。 ◆西沢正隆 委員 でも、書類送検ということで大分動いているじゃないですか。この報道は違うんですか。詳細について、書類送検についてもまだ確認をされていないという状況でよろしいですか。
    松本順子 教育政策課長 内容については、まだ私どもとしてはしっかりと把握をしていない状況です。 ◆西沢正隆 委員 長野市の教育委員会にも確認をしていないということでよろしいですか。 ◎松本順子 教育政策課長 市教委からの報告は上がってきていない状況です。 ◆西沢正隆 委員 我々はこの新聞報道書類送検を知ったと思うのですが、こういう新聞報道があったときに、皆さんは調査すらしないんですか。例えば、市教委のコメントとして「いら立って殴った」と言うんです。いら立って生徒を殴るって相当なことだと思いますし、本当にこれはかなり大きな案件なのかなと思う中で、この委員会でまたスルーをされてしまったのはこれで4回目です。そういった中で、今も説明ができないという状況だということですか。 ◎加藤浩 参事兼義務教育課長 現在の状況ですが、市教委からまず報告が上がってきて、それに基づいてこちらからも市教委にさらにお願いをして本人からの聞き取りの段階までは済んでおります。この後、聞き取りの内容について、本人がそれで正しいかどうか確認するのですが、10月20日付の報道にもありましたように、現在書類送検されて、地検が捜査をしている段階と認識しているので、その結果を待って行いたいと考えております。 ◆西沢正隆 委員 今、書類送検、認識していると言いましたね。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ◆西沢正隆 委員 委員会の審議で私がずっと非違行為のことをやっている中で、説明をスルーしたことは、大きな問題だと思います。そういった意識が、非違行為がなくならないことにつながっているのかもしれない。皆さん、そんなに大きな問題じゃないと思っているのかと私は思うのですが、教育長責任者としてどう思いますか。 ◎内堀繁利 教育長 もう少し丁寧に御報告すべきだったと思っております。 ◆西沢正隆 委員 前回、教育長も何かあったらすぐに説明するだとかそういう検討すると答弁しているんです。前回は9月ですから2か月ぐらい前の話で。もっと意識を強く持っていかないと根絶につながっていかないと私は思います。私がずっとこの問題に関してやっているように、我々も注目しています。今回、長野市の中学校の傷害の関係で説明がなかったということは非常に残念に思います。  そしてもう一つ、佐久の中込小の問題です。これについては説明がありました。今、逮捕されて、徳島警察署のほうに行っていると。これも新聞報道なのですが、先生が住所不定車中泊だと。今日も教員の給与の話が出ましたけれども、多分教員は県の職員であると思います。この人は県の教育委員会で採用されているかと思うのですが、担任もやっている先生が住所不定とは本当かと。多分、長野県民も驚いたと思うのですが、これについて県教委としてどう受け止めているのか、お聞かせ願いたいと思います。 ◎加藤浩 参事兼義務教育課長 住所につきましては、学校では本人から申し出された住所を把握しておりまして、学校としてはその住所に住んでいるものと認識していて、まさか車中泊生活をしていることまでは、通常の服装などからも認識できなかったと聞いております。 ◆西沢正隆 委員 多分、警察で車中泊だというのが分かったのかもしれないと思うのですが。あと、前の学校で威圧的な言動等、口頭注意等を受けているという話もあります。様々なわいせつ行為が平成13年から22件あるということで、ワークショップ、研修をやっていると。毎回毎回、信頼回復と言われて、私も何回も、何十回、もう10回以上聞いています。これで信頼回復と言われても、我々との言葉の中の信頼というのはなかなか築けないのかなと思うんですが。そういった中でワークショップ研修会をやってはいるんだけれども、みんな本気で聞いているのか。通常の方はやらないとは思うのですが、この大きな記事を見て、本当に残念に思ったわけなんです。研修の在り方については、いろいろ段階的に変わってきていることもありますが、対象の中込小の教諭は、しっかりこういった研修を受けていたとか、そういったところは把握をされているのでしょうか。 ◎加藤浩 参事兼義務教育課長 我々も確認をさせていただいて、まずこの4月に転任しましたので、前任校の様子を確認しましたが、前任校では月に1回、非違行為防止研修を学校として位置づけていて、教育公務員としての自覚を持った行動の重要性や、この先生に関わるものとしてアンガーマネジメントに関わる研修、それから過去の非違行為具体事例を基にしたワークショップ等を行っていたということであります。現任の中込小学校でも同様に月1回、非違行為防止研修を行っているわけですが、特にわいせつに関わるものとしましては、6月に青森県の事例を取り上げて、処分や法令等について学び合う機会を設けたということです。10月にも法改正について取り扱げ、11月には県教委のつくった動画を視聴して研修しているのですが、10月、11月は事案よりも後になので、これには関わっていないかと思いますが、そのような状況を確認しております。 ◆西沢正隆 委員 インターネットの関係で、結構サイバーの関係も警察で見ているのか、それによって逮捕された事例もあるようです。インターネットやSNSを使って知り合ってわいせつ行為をする事案が多い中で、SNSを警察がチェックしていて逮捕に至ったとか、そういったものも研修に盛り込まれているのか、確認をさせていただきます。 ◎松本順子 教育政策課長 SNSが警察のサイバーにもつながっているという内容については、研修にはまだ取り入れておりません。 ◆西沢正隆 委員 結構そういった部隊もあるようですので含めていただきたい。また、高校でも、令和4年11月17日、64歳なので再任用の先生ですか、女性教諭に抱きついた、腰に手を回す行為をしたことで戒告処分されたと。この数か月の間でこういった事案が出てしまった。私もいろいろネットで見ると、教員の不祥事が結構出ていて、長野県じゃなくてほっとするということが結構あるんです。そういった中で、今まで検証してきたわいせつ事案が何で起きるのか。これは難しいと思いますし、前もお話を聞いたことはあるのですが、まだまだなくならないという現状の中で、多分、何月が多いとか、この地域が多いとか、いろいろあるかと思うのですが、この原因分析はどうされているのか、改めてお聞かせ願いたいと思います。 ◎松本順子 教育政策課長 委員おっしゃるとおり、非違行為がなかなかなくならないことについて、私どもも取組はこれまでもやってきている中でこういうことが起きてしまうのは非常に残念だと思っています。今の分析のお話については、研修の中身が本当に一人一人の腑に落ちているのかですとか、年代ですとか、どういう身分の人がというようなことを少し考えながら、どういう対象にどういう研修を打っていったらいいかも含め整理をしていきたいと考えております。 ◆西沢正隆 委員 本当に難しいと思います。そういった中で、特にわいせつ行為ですよね。一番ショックなのは担任のクラスの子供たちです。先生がいきなり、次の日行ったらいないんですよ。違う人がいて、どういう説明をするのかといったときに、なかなか説明しづらい案件でもあり、保護者説明会をしたという話もあるのですが、子供たちへの影響はどのようになっているのか、聞いていますでしょうか。 ◎加藤浩 参事兼義務教育課長 保護者説明会の記録も市教委と共有させていただいています。保護者からは、慕っていた子もいるので子供たちは非常にショックだということや、親として子供にどのように説明すればいいのかという話が出されたと認識しております。スクールカウンセラーを3名派遣して、子供たちに対応できるように対策しております。 ◆西沢正隆 委員 今までもいろんな対応をされてきているかと思うんですが、一番は子供たちであると思います。ぜひ子供たちのケアもしっかりしながら、特にこのわいせつ事案をゼロにするようにお願いできればと思うところでございます。  次に、高校受験の改革についてでございます。確認ですが、紙上面接を取り入れるというお話を何度か聞いているかと思います。私の記憶によると、紙上面接は合否に含めないという説明を何度かお聞かせいただいたかと思うんですが、そのとおりでよろしいでしょうか。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 紙上面接につきましては、合否の参考資料にはしますが、基本的にはこれまでの学びの振り返りと今後の方向性が書いてあれば、全員AかBという評価になるということであります。 ◆西沢正隆 委員 例えば、当落線上に二、三人いたときに、その紙上面接の自分のPRは加味をされるのか、されないのか。今、最初のほうは加味されるやもしれないといった答弁だったんですが、そういったところで参考資料にするという感じなんですか。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 実際は、当落線上で、紙上面接の書いている中身がいいとか悪いとかということで判断しません。基本的には、書いてある中身というか、本人自身が書いてあることに優劣とか甲乙はつけないでやるということですので、そこで大逆転とか、合否に影響することは基本的には起こり得ないと考えています。 ◆西沢正隆 委員 私の同世代の皆さんにも聞くと、何でやるのか、それならやらなくていいんじゃないのという声はたくさんございます。そういった中で、広島県教育委員会の視察をさせていただきました。広島県の場合、同じテストで自己表現という形で紙上面接的なことをやるということで、点数は学力が6、内申が2、そしてこの自己表現が2という形で、これを点数の中に加味するという答弁がありました。自己表現というと良い表現なんですが、紙上面接というと面接をやるとみんな思ってしまうんですよね。紙上面接というと今まで聞いたことがないので、名前も変えたほうがいいんじゃないかなと思うんですが、広島県では自分のPR、自己表現でやっていくと。それも点数に加味をするということを明確に答弁されていました。私は、やるのであれば、例えば1でも点数に加味をされていったほうがいいのかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 入試制度改革につきましては、学力の3要素、これを適切に評価する中で、生徒本人の主体性を直接情報としてどのように受け取るかということに主眼を置いて、様々なアラカルト方式の選抜も考えてきたわけですが、コロナもあり全校で面接を実施するのもなかなか難しい状況であり、さらには主体性を点数ではかることがなかなか難しいので、そういったところを含めて、課題は当然あります。コロナが収まれば、全校で面接にするかどうかも含めて、今後、議論は当然必要になると思います。 ◆西沢正隆 委員 今、説明会の動画を配信する中で、県民からそういった意見はないでしょうか。 ◎服部靖之 高校教参事育課長 これから前期選抜の問題の公表等もありますので、1月になってからさらに説明会に行くわけですが、動画視聴を伴う質問の中に、紙上面接に関するものは現在のところ把握しておりません。 ◆西沢正隆 委員 まだ「えー、そうなの」と言う人や「変わるの」と言う人もいますし、内容もよく分からないという方もいらっしゃって、我々もしっかり県民に伝えていくという仕事もあると思います。ちょうど私も中学校のPTAもやっていますので、しっかり説明というか、こう変わるんだということを伝えていければなと思います。  あと、長野県教育振興基本計画に目指す姿がいろいろ書いてあるのですが、教職員の資質向上の中に不祥事ゼロ、非違行為ゼロというような文言は入っているのでしょうか。 ◎松本順子 教育政策課長 重点政策の案の中では、学びの部分で資質を向上していくことを考えておりまして、今の西沢委員の御指摘の部分につきましては今後検討をしていくことかなと思っています。 ◆西沢正隆 委員 これだけ非違行為がある中で、基本計画には教員の資質向上が明確にございますので、ぜひその言葉は入れていただければなというところであります。あと、ウェルビーイングということを教育長がいろんな文書で書かれているという話を聞きました。身体的・精神的・社会的によい状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意味など、将来にわたる持続的な幸福を含み等々いろいろ書いてあり、それらを全部含めたことがウェルビーイングだというのです。近頃よく横文字を使った表現が言葉の遊びみたいに県のいろんな説明文書に入ってくるのですが、このウェルビーイングの意味をすぐに把握する県民は、多分ほとんどいないと思います。全ての子供だったりお年寄りだったりがこれを見てウェルビーイングという言葉がすぐ分かるような形がいいと思います。ウェルビーイングの実現という形で長野教育が目指す姿の中で大々的に出てきていますが、このウェルビーイングの思いというのは教育長の思いということでよろしいですか。 ◎内堀繁利 教育長 ウェルビーイングにつきましては、私の思いもありますが、局内の様々な検討の中で理解を得たり、有識者懇談会や様々な方から御意見いただく中でもこちらから提示をさせていただいて、御審議といいますか、御意見をいただいたりしているところですので、私一人の思いでこれを絶対に入れろという話はしていないところであります。ウェルビーイングにつきましては、今、西沢委員御指摘のとおりで、少し難しい概念ではあるんです。最初は注をつけることになると思うのですが、5か年計画ですので、この計画が進んでいく中でこの考え方がだんだん浸透していく、共有していただけるのではないかと。実際に、国や内閣府、OECDや国連でもウェルビーイング指標ということを言い出していまして、そういったことからもこれからだんだん浸透していくであろうと。最初は何だそれと言われた言葉が定着していくことが結構ありまして、教育委員の皆さんにお聞きしたときにも、例えばDVは最初誰も知らなかった。それがもう今は当たり前に皆さんが使っています。そういうことを期待しながら、ウェルビーイングは横文字でしたが、片仮名にさせていただいて浸透させていきたいと思っています。 ◆西沢正隆 委員 私もインターネットで検索をしてみましたが、今おっしゃったようなことが書いてありました。例えば、インクルーシブ教育も最初は意味が分からなかった。そういうのもあるのかなと思うんですが、SDGsとか使わないとなかなか耳に入ってこないものもあります。さっきの高校再編のところで課長はあえて読まなかったかもしれないですが、上の目的のところにウェルビーイング何とかって書いてあって、使い出したのかなと感じたのですが。分かりやすい形が私はいいと思うので、またしっかり検討いただければなと思うところでございます。  あと、細かいところで、今回の補正でも空調の関係とかあるわけですが、数年前に上田千曲高校の視察に行った際、料理を作る家庭科室が物すごく暑いので早くエアコンを入れてほしいとか、介護の関係の部屋で研修をやる生徒たちが多いので、普通教室より早くエアコンを入れてほしいという要望があり、私もこの委員会でぜひ早くやってほしいというお話をさせていただきました。実際に今どうなっているんですか。上田千曲の家庭科室だとか、そういったところは今回整備されていくということでよろしいんでしょうか。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 今回は、各学校の要望を得ながらでありますけれども、特別教室につきましては生物教室、化学教室、美術教室について整備を行ってございます。 ◆西沢正隆 委員 実際に上田千曲はどうなっているんですか。入ったんですかね、分かりますか。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 今回、工業とかの実習室にも入れるようにしましたが、恐らく調理室や介護室についてはまだでありますので、各学校と個々に相談をしていく形になろうかと思います。 ◆西沢正隆 委員 我々が行ったときに要望されて、もう数年前にお願いをしているものですし、多分火を使うところなんか暑くて大変だと思うので、ぜひ優先的にやっていただければなと思います。食品加工開発実習室と書いてありますか、そういったものも含めて、早めの対応をお願いできればと思います。  トイレの関係も、長野県の高校の校舎も各階にトイレがあったりとか、古い学校では例えば渡り廊下にトイレがあったりするのですが、上田高校へ行ったら全面的にトイレがきれいになっていました。便器一つだけ和式から洋式になるとか、学校によっていろんなパターンがあるようで、再編される高校についても今後どうしていくか考えられているかと思うのですが、全面改修をしたり、便器を一つ替えたり、それぞれの違いは何かあるんでしょうか。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 トイレの改修計画につきましては、当初、和便器の洋式化を生徒等の要望も聞きながら使用頻度の高いところから始めましたが、その後、床の乾式化やLED照明も含めた総合的・包括的な整備ということで、少し内容を充実させるように途中でシフトチェンジしています。トイレ改修工事の基本仕様を今定めておりまして、それに従ってというところがあります。その前段階に整備した学校については、和便器の洋式化だけになっているかと思います。西沢委員から以前お話がありました洗浄器つきのものについても、各階の男女トイレに1基ずつという形で、ちょっとずつでありますが、内容について各家庭の状況にも合わせながら中身は替えて今運用しているところです。 ◆西沢正隆 委員 では便器だけというところは前の段階で、そこはまた要望があればとなるので、最初に手を挙げたところはちょっと遅れちゃうということです。トイレの関係は皆さんいろいろ話をされることが多くて、トイレの環境がいいところ、私立高校のほうがトイレはきれいだからそちらに行くとか、そんな話もあるようです。補正がこうやって出てくるので前倒しで進んでいくと思うのですが、ぜひトイレのほうも一日も早くきれいにしていただければなと思っています。  発達障害の子供たちが、長野県で過去最高であったという報道があるんです。我々が、幼稚園協会の皆さんとかと議論するときに、グレーゾーンという子がすごく多いのです。発達障害は、医師だとかそういう皆さんが認定をしなきゃいけない。あと、専門員という人が今そういった形で回っているという話があるのですが、小学校・中学校・高校単位でグレーゾーンという児童生徒がどのくらいいるかは把握をされているんでしょうか。 ◎酒井和幸 特別支援教育課長 発達障害のグレーゾーンの児童生徒の把握の関係です。発達障害につきましては様々な捉え方があるのですが、医師等の話によりますと、生活場面ですとか学習場面で何か困難を抱えている方について、医療機関等において診断をすることになっておりまして、その程度につきまして線引きが非常に難しい状況にあります。自分で気がつかない、あるいは保護者等も気がつかない方について、どうやって探していくか、明らかにしていくかが大事になっているのです。そういったことを捉えようとしまして、例えば本日の委員会の資料の発達障害に関する実態調査の結果の詳細版の一番最後のところに、「スクリーニングにより、特別な支援が必要と思われる生徒数」ということで、診断には結びついていない、あるいは診断されないということなのですが、それに近しい方について、学校が独自のアセスメントのシートをつくりまして確認をすることをやっておりまして、現在一定の把握はできているところです。小中においてもこの調査と併せてグレーゾーンの方の状況は確認しておるところで、確認の仕方が一律ではないので、なかなか明らかにはできないところなのですが、把握をしているところでございます。 ◆西沢正隆 委員 今、小児科医がかなり少なくなってきていて、判定する医師が足りず半年待ち、1年待ちというところが多いようです。長野市内の病院で判定をやめてしまったところもあると聞いています。親も医師の判断に理解を示さなきゃいけないのですが、なかなかそう思いたくないという親もいたり、難しいところもあります。今回も養護学校の教室を増やしていくということで、様々な障害を持っている子たちが今後増えてくるという形が顕著でありますので、どういう対策をしたらいいかなかなか難しいのですが、本当は小さいうちに治療をできると、3歳児健診等で発達障害があるかないかというのを見られればそこで発達障害は治るという話もあるようでございます。なかなか医学的に難しいところもあるのですが、またこの調査結果において様々な分析、研究をさらにしていただければなと思います。  資料9のNSDプロジェクトということで、二次審査の結果の最適候補者、候補者、準候補者の位置について、最適候補者がこれを受けてやるということでよろしいのか、候補者が補欠ということでよろしいのか、その辺の説明をお願いします。 ◎宮澤直哉 参事兼高校再編推進室長 お答えに先立ちまして、先ほど当室の資料に誤字がありましたことは、ひとえに私の確認不足でございます。おわびを申し上げたいと思います。  ただいまの西沢委員の御質問でございますが、NSDプロジェクトにつきまして、小諸新校並びに伊那新校のプロポーザル実施要領を公開させていただいております。その中で、審査は2段階で行い、二次審査では最適候補者等を選定するということで進めているところでございます。資料の中に6名の専門家の審査員を掲げておりますが、二次審査の最終投票における得票数の順番に最適候補者、候補者、準候補者となります。伊那につきましては準候補者がなかったという結果になっております。また、実施要領の業務委託契約についてというところに、もろもろの事情により最適候補者と契約に至らなかった場合は候補者と、という定めを設けておりますので、このような形で選定をさせていただいているところであります。 ◆西沢正隆 委員 プロポーザルですから通常は仕事を取りにきているということで、契約に至らない可能性はあるんでしょうか。 ◎宮澤直哉 参事兼高校再編推進室長 現時点においてそのようなことは想定しておりませんが、一応定めがございますので、順位づけをして、このように公表させていただいたということです。 ◆西沢正隆 委員 分かりました。  今回も残念ながら非違行為の関係の質問をせざるを得ない状況でありました。よく言うのですが、ちゃんと子供たちのためにやっている先生が大多数だと認識しています。しかし、こういう皆さんが一人二人いるだけで、一蓮託生の中で見られてしまいます。信頼回復教育長も毎回言われているのですが、次年度は非違行為ゼロ教員不祥事ゼロになる、このときがまさに県民が信頼回復をするときだと私は思いますので、ぜひ今まで以上に分析をしていただいてゼロにしていく。意識の問題だと思うので、校長なりがいろんな挨拶の中で非違行為の話をしたり、職員会議等でこういった事件があるということを認識してもらったりすることも大事なのかなと思います。あらゆる手段を使って非違行為ゼロ不祥事ゼロになるように努めていただければなと思います。 ◆清沢英男 委員 初めに、全国学力検査の対策を取った教師が処分されたという報道を見ましたが、これは本当でしょうか。 ◎曽根原好彦 参事兼学びの改革支援課長 全国学力・学習状況調査において対策をしたという報道でありますが、長野県教育委員会が取ったデータでもないのですが、対策をした者が4割ぐらいいたと報道されただけで、処分等はありません。 ◆清沢英男 委員 それはどう評価していますか。 ◎曽根原好彦 参事兼学びの改革支援課長 実は県の教職員組合が各郡市の支部にアンケートをし、70名が回答したうちの30名が事前対策を「した」と回答したことをもって、長野県の全ての学校のうちの4割がやっているという報道をされてしまったのです。県教育委員会の認識として長野県の教員はそういうことをほとんどしないと思っていましたので、長野県の校長会と市町村教育委員会と連携してインターネットを介した調査を行いました。1,257名の教員から回答があって、実際「行った」と回答したのが28名ですから、2.2%であります。ですから、事前対策のようなことは長野県ではほとんど行われていないと認識しています。 ◆清沢英男 委員 事前対策をすることはいいことですか、悪いことですか。教育委員会の受け取り方はどうですか。 ◎曽根原好彦 参事兼学びの改革支援課長 事前対策がテレビで報道されたときの言い方では、全国学力調査の直前に授業の時間を使って過去の問題を繰り返し解かせるというものでありました。これは、貴重な授業時間を使って点数を実力以上に引き上げようとしているものなので必要ないと思っています。しかしながら、直前ではない時期に過去の問題を使って授業を行うとか、または精いっぱい取り組むんだよと声がけをするとか、実力が発揮できるように配慮することは必要だと思っております。 ◆清沢英男 委員 何をして実力というか知りませんが、要は私なんか思うのは、授業をしてもそれは悪いことではないし、成績に直結をする点数を取るにはこういう方法だってあるんだよということだって私は生きる力だと思いますが、どうですか。 ◎曽根原好彦 参事兼学びの改革支援課長 今清沢委員おっしゃったとおり全国学力調査の問題というのは、普通学校で受けているテストとはちょっと趣が違って生活の中にあるような問題が出るので、その出方によってはびっくりしてしまって実力が発揮できないという児童生徒がいることも承知しております。そんなことから、生活に結びついた傾向の問題が出るけれども、落ち着いて学んできたことと結びつければ大丈夫だよということをして、児童生徒が戸惑うことなく受けるようにできる、そういう配慮は必要だと思っております。 ◆清沢英男 委員 いや、推奨する必要もないと思うんですが、そういう教師の熱意といいますか、私は熱意として取りますけれども、いけないとか、あるいは注意するとか、そういうことでもないと思います。  次に、資料16ページでは地域クラブ活動への移行ということで、新たな地域クラブ活動について書かれています。新たな地域クラブ活動では指導者という方が当然出てくるわけですけれども、その責任の範囲は、これまで先生たちが部活で担っていた責任と比べてどう違いますか。あるいはその責任が生じたときには、どう責任を取ってもらうことになりますか。 ◎北島隆英 スポーツ課長 新たな地域のクラブ活動における指導者の責任についてでございますが、基本的には受皿となる運営団体、指導者を採用している運営団体に一定の責任が生じると思っております。なおかつ、どういう問題を想定されているかにもよりますが、当然指導に当たる方については一定の研修を受けるなり、技術だけではなく日常的な面での指導についても一定の力を持った方にお願いしたいと思っております。 ◆清沢英男 委員 要は、地域移行をお願いしたのは県なりあるいは市町村だと思うのですが、そういう意味での依頼をしたほうの責任はあるのではないですか。 ◎北島隆英 スポーツ課長 地域移行は全国的に行われている事業でもありますし、県はこれから地域移行できるように推進する立場でございます。そういう中で、指導者は大きなウエートを占めると我々も承知しておりまして、新たな活動で指導者になっていただく方が部活動の意義やよさを継承できるように、あるいはまた適正なスポーツ活動が行われるように、県とすれば研修やいろんな意味での啓発等を行っていきたいと思っております。 ◆清沢英男 委員 依頼したほうの責任をどう考えますか。 ◎北島隆英 スポーツ課長 我々とすれば、指導者の一定の質を保っていくことが責任だと思っております。 ◆清沢英男 委員 そうですか。では損害賠償が生じたらどうなりますか。 ◎北島隆英 スポーツ課長 それは個々のケースにもよると思います。個人の重過失によるものであれば当然個人の責任も重くなると思いますし、その運営団体が果たすべき責任を持っていなかったということであれば運営団体の責任になると思っております。 ◆清沢英男 委員 運営団体、あるいはプラス指導者個人の責任が100%で終了するということですね。 ◎北島隆英 スポーツ課長 様々なケースがありますので個別のケース全てにはお答えできないのですが、一義的には、県が採用に関わっているということではございませんので、県の責任が特別そこで何か発生するというのは今のところ想定はしてございません。 ◆清沢英男 委員 そうですか。分かりましたとは言わないですが、そうですかとだけ言わせていただきます。  次期「長野県教育振興基本計画」骨子案について伺います。この大きいA3の資料ですが、VUCA、この頭文字について全てお答えください。 ◎松本順子 教育政策課長 日本語では変動、不確実、複雑、曖昧ということでございますけれども、すみません、VUCAのそれぞれについて今すぐお答えすることができないので、後でもよろしいでしょうか。 ◆清沢英男 委員 辞書を引いたけれども、Vは何だったか。分かりました。要は、こう頭文字で省略する結構重要な言葉が最近よく出てくるのですが、これを日本語で表さずにこう表すことのよさはどこにありますか。 ◎松本順子 教育政策課長 VUCAというと、不確実とか曖昧だとか、先が見通せないことを総称するようなイメージが頭に浮かぶところが利点かなと思いますが、分かりにくさもありますので、そこは先ほどの西沢委員のときにもございましたけれども、注釈をしっかりつけて記載をしたいと考えております。 ◆清沢英男 委員 これが世の中の今の傾向だということになれば昭和の教育を受けた我々にとっては大変なことでありますが。  次の問題ですが、デジタルの力を今後の方向性の中に大きく書かれています。例えば、これは働き方の関係もあると思いますけれども、委員会でデジタルを使うとなれば、早い話がこの紙は要らないわけだ。そういう意味で、議会の中でも、あるいは委員会の中でもデジタルをどうやって使っていこうかということは多分議会で決めることです。教育においてはどういうふうならいいなと思ってらっしゃいますか。 ◎松本順子 教育政策課長 おっしゃるとおり、ペーパーレスはこれから進んでいかなければいけないですし、そういったことを使いながら、いろいろな資料と組み合わせながらトータル的にいろんなことを判断していくという意味でもデジタルは非常に有効な手段だと考えておりますので、教育現場の中でも活用しながら、将来的に生かしていく力を身につけていただきたいと考えております。 ◆清沢英男 委員 それに関連してくるんですが、教員採用で情報の免許を持っている人は相当な優遇で採用されると資料6で示されましたが、こういう人は普通の授業ができるんですか。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 情報の免許を持っている方なのですが、他免許で採用になる方について10点加点するということで、専門教科トータルで120点のうちの10点分ということです。実際にこの方々が情報の授業ができるかどうかなのですが、教壇に立つに当たっては、特に中学生のスキルアップが激しいのでそれに対応できるような研修も併せて積みながら準備をしていくと考えております。 ◆清沢英男 委員 今お聞きしたのは、普通の授業ができますかという話ですが、当然それはできるということですね。 ◎服部靖之 高校教育課長 はい。 ◆清沢英男 委員 それで、しかも10点プラスになるというとすごい先生ということになりますね。 ◎服部靖之 高校教育課長 数学や商業といった情報の免許を持っているような教科の今年度の受験者についてシミュレーションしてみましたけれども、実際には一次選考の段階でそんなに物すごいアドバンテージになるほどではないかなと。全体的に平均点がどうなるかにもよりますけれども、有利不利についてもきちんと研究していきたいと考えています。 ◆清沢英男 委員 その先生は多分大きな学校、人数の多い学校に配置され、中山間地校あるいは定時制にはなかなか配置しづらいだろうと思います。その場合に生まれる格差をどう解消していくおつもりですか。 ◎服部靖之 高校教育課長 一番の決め手になるのはオンラインの活用だと思います。以前、塩尻志学館高校と蘇南高校を結んだことがありましたので、そういったことを実現させたいと思っています。 ◆清沢英男 委員 いじめの問題についてささっと資料説明をしていただきましたけれども、教育委員長が廃止されて総合教育会議に知事が加わって移行してやっていこうとなった発端はいじめ問題だったような気がしますが、そうですよね。 ◎滝澤崇 参事兼心の支援課長 すみません。すぐにお答えできないので後でもよろしいでしょうか。 ◆清沢英男 委員 そうなんですよ。というか、私は多分そうだろうと思っています。それで、いじめというのは、SNSとかが発達する中でさらに人の気持ち、子供たちの気持ちの中に陰に籠もってくると思います。いじめられる側がソーシャルワーカーとかいろんな専門員の方に相談をさせてもらうことも大事だと思いますが、いじめる側の心の問題にどう対策というか、入り込んでいけるかが大事だと思いますが、今それをきちんとやっていただいていますか。 ◎滝澤崇 参事兼心の支援課長 本年の4月に長野県いじめ対応マニュアルというのを当課から発出いたしました。未然防止から重大事態に至らないようにというマニュアルになっておりますが、その中で被害者、加害者に対する支援、指導という部分がございます。加害者についても家庭環境が複雑であるといったいろんな状況が考えられると。今までのように加害者イコール悪だという決めつけをせずに、加害者側の状況もしっかりと考慮し、寄り添って支援指導していくようにお願いしますというマニュアルを出しまして、周知をして、全ての学校でそういった指導が行われればと取り組んでいるところです。 ◆清沢英男 委員 加害者の心に入り込んで指導をしていくことができればいじめというのは当然件数的に減ってくると思うんです。だけれども、それは大変難しいのかなと思います。いじめる側がさらにまた違う生徒をいじめるとか、そういうことにピリオドが打てればいいんだけれども、なかなかそういうふうになっていかないから、この件数というのも減らないんだろうなと思いますが、その辺はどう見極めていらっしゃいますか。 ◎滝澤崇 参事兼心の支援課長 見極めるという御質問に対してお答えになっていないとは思うんですが、現状、未然防止、早期発見・早期対応ということで心がけてはおります。しかし、いじめの定義というものが、つらい思いをしたことだと。それがデジタルであっても心身であっても、つらい思いをしたことが既にいじめの発生になっておりますので、ゼロにしていくことは目指してはおりますが、なかなか難しいことだと思っております。いろんな取組を参考にしながら、今後も取り組んでいきたいと思っております。 ◆清沢英男 委員 どうぞ、一生懸命取り組んでいただきたいと思います。  次ですが、西沢委員からお話のあった、教員による性的な非違行為について思うことでありますけれども、この問題はいつまでたってもなくならないというか、あるいは少なくならないというか、そういうことだと思うんです。その動因、本質的な問題は、日本の、それは長野県のということでもありますが、性教育の在り方にあるのではないかと思うのです。そのことについて、長野県では何年か前に性被害防止条例をつくりましたけれども、そのときにこの条例に一番反対したのは保健師の先生たちだったんです。「性教育がなされていないときにこの条例をつくっても意味がない」とおっしゃっていたのがいまだに記憶にありますけれども、そういう意味での性教育というのは、昭和の時代ですから、私なんかは何にも受けていません。いろんな資料を見ると、日本はヨーロッパなんかに比べると相当遅れている、先進国の中で一番遅れていると言われています。性の問題というのはさわらないでおいてしかるべきだ、秘め事にしておくほうがいいんだという価値観で日本は性教育を考えてきたと思うのですが、例えば今回の場合のように、先生から生徒に対してそういう行為をするというのは、その先生が仮に性教育を担当していたならば、多分そうならないと思うんです。私が言いたいのは、一人一人の先生が性教育を担当しているならば、非違行為につながっていかないということです。何となればそれは秘め事ではなくなるからです。それは子供たちに対しても先生たち自身についてもそうだと思うんです。そういう意味で、今の長野県教育の中で性教育をどうやってやってらっしゃるか、聞いてまいります。まず、義務教育ではどうでしょう。 ◎永岡勝 保健厚生課長 性教育に関する御質問です。学習指導要領を見ますと、小学校におきましては、3年、4年生の知識として、思春期になりますと体つきに男女の特徴が現れることや、初経、精通が起こったりすることを理解できることを求めています。中学校では、生殖器機能が発達し、男子では射精、女子は妊娠が可能になること、性衝動が生じたりすることなどから、異性の尊重、性情報への対処など性に関する適切な態度や行動の選択が必要となることを理解できるようにする。また、感染症の予防の中で、エイズ及び性感染症の予防について扱い、感染経路や予防方法にも触れることとしているのが義務教育でございます。 ◆清沢英男 委員 小学校、中学校の段階までの教育ということですね。それは、誰が教えていますか。 ◎永岡勝 保健厚生課長 性に関する指導は、主に保健体育において位置づけられておりますので、そちらの担当の教員がなさっていると思っています。 ◆清沢英男 委員 どうして担任の先生が教えないんですか。
    加藤浩 参事兼義務教育課長 小学校においては、担任が授業を行っていることが多いと認識しております。中学校においては、先ほどのように、学習指導要領に入ってきますので、担当教科の保健体育の教員、それから養護教諭を一緒に交えながら行っている例が多いと認識しております。 ◆清沢英男 委員 高校ではどうですか。 ◎永岡勝 保健厚生課長 高校の性教育でございますけれども、学習指導要領によりますと、自身の行動への責任感や異性を理解したり尊重したりすること、性に関する情報への対処が必要であることを理解できるようにしているほか、結婚生活について受精、妊娠、出産とそれに伴う健康課題や家族計画の意義、人工妊娠中絶の心身への影響などについても理解できるようにすることを定めております。 ◆清沢英男 委員 それは難しいですね。難しい言葉がある。世界の資料によりますと、スタンダードの性教育というのは、ユネスコの国際セクシュアリティ教育ガイダンスというものらしいんです。これにおいて日本の性教育については大変遅れていて、さっきも言ったように先進国で一番びりだということです。今、小学校で教える課程あるいは高校で教える課程を御答弁いただいたんですが、ヨーロッパではどの段階で教えられているか、概略で結構ですが、思っているイメージでも結構ですが、述べてください。 ◎永岡勝 保健厚生課長 今お話のあった内容は、包括的性教育と言われているように記憶しておりますけれども、どの段階でというところにつきましては、すみません、情報が今ございません。 ◆清沢英男 委員 要は早い段階なんです。5歳児とかその辺から性教育が始まるということです。また、これが必ずしもいい、絶対にいいということではないとは思いますけれども、フランスとかスウェーデンとかフィンランドではどういう科目で教えているかといいますと、生物領域だというんです。生物領域の中で性教育を教えるということなんです。たしかに、私はそれは生きとし生けるもの全てのことだと思うんです。だから、性を秘め事にせずに、きちんと、生物の生き方としての妥当性といいますか正当性といいますか、そういうものとして教えることが、性犯罪、教員の問題でいいますと性的非違行為の減少につながっていくんではないかなと思いますが、どうでしょう。 ◎永岡勝 保健厚生課長 委員御指摘の内容につきましては、これからも、私どもも頭に入れながら、教員の指導研修会などの中で生かしていきたいなと思います。 ◆清沢英男 委員 お願いいたします。  高校の給食について伺います。多分、今日も拒否されますけれども。これはただ調べただけの話だけれども、高校給食を考える会というのがあって、この人たちが高校生のお昼に関するアンケートというのをやったと。高校生の給食に関して、当回答の7割の家庭がお弁当を持参していましたがその理由に関してどう思いますかと高校生にアンケートしたら、「高校に給食、食堂がないため」が40%、「経済的な理由」が24%。家庭からお弁当を持参している御家庭の半数以上が苦慮したり時間がかかると感じていますが、どう思いますかには、「そう思います」が58%、「仕方がない」が35%。弁当を作る家庭の7割が保護者の方が作られていますが、どう感じていますかには、「大変だと思う」が52%、「当たり前だと思う」が33%です。専業主婦世帯より共働き世帯が増えていますが、学校給食は家事の時間削減に役立つと思いますかには、「そう思う」が90%なんです。あとは例えば栄養バランスとかいろんなアンケートがありますけれども、こういうことです。岩手県とか実際に県立高校で給食をしているところがあるのですが、小さな高校、少人数の高校なんです。私は実験校をつくってみたらどうかなと思うんですが、いかがでしょう。 ◎永岡勝 保健厚生課長 高校給食の実験校をつくったらどうかという御質問でございます。委員から9月定例会の委員会の質疑の中で空き教室なども活用してという御意見もいただきました。正確ではございませんけれども、余剰施設を解消して厨房施設を入れた場合の経費について、どのくらいかかるのかなと思ってざっと検討してみたのですが、800人規模の高校を想定しますと国の基準では319平米の厨房室が必要で、飲食店の厨房の改修費が平米単価15万円ぐらいかかることからすると、5,000万円くらい施設費だけでかかってしまいます。調理師さんとか光熱水費なども考えますと、試験的に導入するにはかなりの経費なのかなと私の中では思っております。 ◆清沢英男 委員 拒否されましたね。給食に係るお金について、小中学生の場合は保護者が大体月に5,000円払ってらっしゃいます。市町村で出すお金が5,000円で、1対1の関係だと思っていますが、そうですか。 ◎永岡勝 保健厚生課長 5,000円の食費を保護者が負担しているという御質問ですけれども、すみません、1対1というのは半分負担してもらっているという意味と取りますと、一応設備費と人件費は学校設置者の負担で、食材費は保護者負担ということになっております。その食材費のうち一部を補助しているところがあると認識しております。 ◆清沢英男 委員 これからも諦めずに質問していきたいと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 ○寺沢功希 委員長 午後3時30分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午後3時17分 ●再開時刻 午後3時29分 ○寺沢功希 委員長 再開を宣し、休憩前の質疑について、理事者から発言を求められていたので、これを許可した。 ◎服部靖之 参事兼高校教育課長 西沢委員、先ほど上田千曲高校の空調の御質問について、食品加工室という名称の部屋は確認できなかったのですが、今年度、第一調理室のほうに、空調事業とは別に県費で既に設置済みということであります。こういった形で学校の求めに応じて適宜入れていきたいと考えています。 ◎松本順子 教育政策課長 先ほど清沢委員からVUCAとはという御質問をいただきましたので調べてまいりました。Vはボラティリティー、変動性です。Uはアンサートゥンティ、不確実性でございます。Cはコムプレクシティ、複雑性です。最後のAはアムビギュイティ、曖昧性です。これらの造語ということですので、よろしくお願いいたします。 ○寺沢功希 委員長 午前中の委員会において要求しました資料については、お手元に配付したとおりであります。理事者から発言を求められていたので、これを許可した。 ◎永岡勝 保健厚生課長 別添追加資料「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)及び土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に立地する県立学校について」により説明した。 ○寺沢功希 委員長 委員の質疑等発言を許可した。 ◆諏訪光昭 委員 新型コロナウイルス感染症第7波については、学校で感染が拡大してそれが家庭にという流れが多かったと思います。いろんな対策が取られて、今回の2回目第5次補正でもそれらに対応する予算が盛り込まれているということで、児童生徒皆さんの安心・安全に向けて一層のお力添えをお願いしたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  今回、第4次長野県教育振興基本計画策定状況について御説明いただき、先輩議員からもいろんなところで確認されております。9月には現在の進捗状況の報告もいただいて目を通させていただきました。今回の4次計画策定に向けて、新型コロナウイルス感染症に関して検討すべき課題等はどのような形で盛り込まれるのか、あるいは今後教育委員会としてどのような形で進められていくのか御説明いただければと思います。 ◎松本順子 教育政策課長 新型コロナに関する対応について、計画のどこに盛り込むのかというお尋ねかと認識させていただきました。今回の四つの柱の中で安心・安全について項目を立てて特出しをしているところは現時点ではないのですが、今後、新型コロナですとか不測の事態ですとか子供の安全・安心という内容を本文に盛り込む、もしくは実施計画を今後作成する予定でございますのでその中に書いていく、その両方を検討させていただきたいと思っております。 ◆諏訪光昭 委員 ぜひ、そうしていただきたいと思います。今回の新型コロナウイルス感染症は学校生活に様々な困難な状況をもたらしたと思います。同時に、超スマート社会と申しますかデジタル化を目指す上での転換期になったのではないかなと思います。児童生徒皆さんは学校に通うこともできず、仲間と一緒に遊ぶあるいは学習する機会がなかった。これは小中高、恐らく海外でも同じような状況が生じていたと思います。そういう未曽有の危機だった一方で、オンライン教育ですとかAIの活用、また学習教材を利用するなどデジタルに対する学びの可能性を確認させる絶好の機会だったと思いますし、そういう方向で今大きくかじが切られているわけでございます。オンラインの活用は、即時に世界を股にかける教育を可能にしたと私は理解しております。その一方で、学校に通えなかったということは、先生と児童生徒皆さんが触れ合う機会が全く失われてしまったということでございまして、学校で育まれる価値が少なからず失われたのではないかと思いますし、学校外においても同じようなことが言えたのではないかなと思います。学校での体験、自然を通した体験、もちろんスポーツ・文化芸術、ありとあらゆる面でそういうことが生じてきたのではないかなと思います。今回の新型コロナウイルスは様々な影響を学校環境に及ぼしてきたと思いますので、ぜひその観点を実施計画の中に盛り込んでいっていただきたいと思います。コロナ禍後の教育・学習環境の在り方についてぜひ検討を重ねていただいて、これからの学びの環境づくりに御尽力いただきたいと思うんですが、その辺の御見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎松本順子 教育政策課長 諏訪委員のお話のとおりであると思っております。今回お示しした骨子案もまだまだ発展途上のものでございます。これから様々な方々に意見を聞いて、今いただいた御意見等も勘案して成案にしていきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ◆諏訪光昭 委員 お願いいたします。  続いて、今子供たちを取り巻く環境を知るという意味からの質問です。私も薬物乱用について非常に興味を持ちました。今現在、国では第五次薬物乱用防止五か年戦略が展開されております。小中高それぞれの1学年が授業でこれを取り入れていると理解しておりますが、今進められている状況について御説明をいただければと思います。 ◎永岡勝 保健厚生課長 委員御指摘の国の薬物乱用防止五か年戦略に基づきましては、薬物乱用防止教室を各学校の保健計画に位置づけて、中学校と高校では年1回は外部講師を招聘するなどして教室を開催するよう通知しております。また、小学校においても地域の実情に応じて開催するよう努めているところでございまして、令和3年度の開催状況を見ますと、中学校が84.4%、高校が73.7%、小学校は59.3%が開催しているという状況でございます。 ◆諏訪光昭 委員 外部講師としてお招きする人たちは、学校薬剤師といった専門的な方なのか、あるいは警察官といった取り締まる側の方なのか、その辺の状況も教えていただければと思います。 ◎永岡勝 保健厚生課長 講師の職種でございますけれども、今、諏訪委員からお話がありました学校薬剤師等の薬剤師の方が一番多くなっております。次が警察の職員の方で、ライオンズクラブや社会奉仕団体の構成員の方であるとか、社会復帰施設の職員の方にお願いしている場合もあります。あとは保健所の職員といったところが講師として招聘されております。 ◆諏訪光昭 委員 分かりました。薬物乱用については取り返しのつかない状態に陥らないために様々な方策をやっていると思うんです。全国的なデータを見てもそういう取組によって少なくなってきているという事例は確認できるのですが、逆に増えている部分もあるわけです。生徒の皆さんの一番大切な時期に、駄目駄目と言うんじゃなくて、そういうものに手を染めない、あるいは陥らないためには、夢と希望を持って進むことが大事なんだ、と違う角度から言うことも、講演会の要旨として重要ではないかなと思いますので、その辺のことをお願いしておきたいと思います。それから、講師の先生が帰られて教室が終わった後に相談が寄せられたことがあるのか、相談窓口的なものが設けられているのか、あるいは助けを求められてくるケースもあるのか、その辺の様子もお聞かせいただければと思います。 ◎永岡勝 保健厚生課長 教室の後の相談の状況等につきましては、すみません、今手元にないので確認をさせていただきたいと思います。 ◆諏訪光昭 委員 ただ一方的に説明したというだけでなく、相談できるあるいは助けを求められる環境づくりもぜひお願いしたいと思います。そして、とにかく子供たちを守っていくという大前提を一番の基本に据えていただいて取り組んでいただくことをぜひ現場の先生方にもお伝えいただき、御協力をいただくようお願いしたいなと思いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、高校再編の件でございます。先ほど来、宮澤室長から懇切丁寧に今の進捗状況について確認をさせていただきました。全県下で、非常に先進的と申しますか、第2次の第1弾の皆さんは着実に推進されていると確認させていただきました。ただ、ちょっと遅れている地域もあるので、その辺とのバランスが非常に不安なところもございますけれども、ぜひ着実に推進していただきたいと思います。先般、県の建設業協会の皆さんとの懇談会がございました。その折に再編計画等に関する各支部の要望・意見を取りまとめた資料をいただきました。知事と教育長宛てに要望書を直接お渡ししていただいたようで、その要望項目の実現に向けてという内容になっておりまして、私もそれぞれ読ませていただきました。大方この県議会の中で議論されている内容に集約されていると思いますけれども、この要望内容について、あるいは今後の取組への思いを室長からお聞かせいただければと思います。 ◎宮澤直哉 参事兼高校再編推進室長 一般社団法人長野県建設業協会様からの教育委員会への要望に対する御質問でございます。11月2日に協会側から会長、副会長計5名の皆さんと共に事務局を担う理事の方3名が教育委員会にお越しいただきまして、ただいま諏訪委員からお話のあった要望書をお受け取りしたところであります。一番背景にあるのは、建設業従事者の高齢化と人手不足の中で、高校卒業者の建設業に関する求人に対して、充足率が19%程度という困難な状況にあると。その中で、これから推進する高校再編において、主に建設系専門学科をしっかり確保してほしい、並びに特に土木専門学科を極力残していただきたいと、そのような御要望をいただいたところであります。教育委員会としては、現在の高校改革の基本構想実施方針が順次策定される中で、建設業界だけではなく様々な団体の皆さんから御意見を伺いながら進めてまいったところであります。さらに、平成29年度には建設部の技術管理室と共に協会の皆さんと懇談する機会も持っておったんですが、その後は残念ながらコロナ等の影響もあって途絶えていたという背景もあります。したがいまして、御要望をいただいた際に、今後、教育委員会としては建設部ともども、協会の皆さんと課題を共有するとともに、今後の再編も含めた高校づくりにおいて、しっかりあるべき姿を考えてまいりたいと申し上げました。協会の皆さんからは既存の高等学校の建設系学科の生徒の資格取得や実習に関して非常に大きな御支援をいただいているところでありますので、今後ともそんな関係の中で、教育委員会としてできることについては精いっぱい取り組んでまいりたいと思っているところでございます。 ◆諏訪光昭 委員 今、宮澤室長おっしゃっていたように、ぜひ懇談の場を設けていただいて、これから一つの形として成り立っていくと思いますので。協会ばかりじゃない、たまたま協会の皆さんとアクションを起こしてこういう形で来たと思います。全てが包含できるというわけにはいかないとは思いますが、直接お話をすることによっていろんな新たな展開も可能だと思いますので、ぜひ充実させていただく方向で進めていただければなと思いますし、私たちもその状況をしっかり見守っていきたいなと思いますので、よろしくお願いをいたします。  教育長の冒頭の御挨拶の中にございましたが、いよいよ6年後の国スポあるいは障スポに向けてのスタートが着実に切られて、準備が進められているということで、一部競技団体の検討や調査も行われたということでございます。競技力の向上はもちろんのことでございますけれども、長野県で開く大会ですので、様々な制約あるいは要望がある中で、できるだけアスリートの皆さんに十分な競技をしていただける、日頃の練習の成果を十分発揮できる環境づくりは一番の基本だと思います。現在38の競技のうちの25の競技団体の皆さんがこちらに参られて視察をし、現地を確認したという状況のようですけれども、もう少し詳しくその状況についてお話しいただければと思います。個別の競技というより全体にどういう声が寄せられたのか、施設の老朽化もあろうかと思いますし、施設の拡大等々も含めながら、御指摘いただいたことで今分かる点で結構でございますので、教えていただければと思います。 ◎下條伸彦 国民スポーツ大会準備室長 中央競技団体の正規視察の状況についてのお尋ねでございます。先ほど教育長総括説明にございましたように、現在38競技中25競技ということで、これは委員さん御指摘のとおりでございますけれども、中央競技団体の指摘の観点は三つございます。まず一つは、先ほど委員おっしゃったように施設が国体という全国大会を開催するにふさわしい基準を持ち合わせたものであるかどうか。もう一つは、全国大会ですので、他の大会と比べて多くの皆さんが参集をされます。したがいまして、競技運営が円滑に進むための控室ですとか、諸室の配置をどのようにするかといった観点。それからもう一つは、大会の競技運営を支える人員、役員の養成について御指摘を受けております。まず施設の改修につきましては、老朽化もそうですけれども、選手が安全に競技をできるという観点からの御指摘、例えば芝生に穴が空いている部分の改修ですとか、段差の解消といった競技をするに当たっての安全の確保についての御指摘をいただいております。それから、諸室の配置につきましては、競技の実情に応じて違ってくるのですけれども、競技団体の皆さんは過去国体を何回も運営されておりますので、その観点から諸室の配置、あるいは人員としてこのような役員が必要ではないかといったことを御意見としていただいておるところでございます。最後に、競技役員の養成につきましては、競技の実情に応じますけれども、県のほうで計画的に役員を養成してほしいといった御指摘をいただいたところでございます。 ◆諏訪光昭 委員 指摘を受けた内容というのは、関係する市町村と申しますか、競技の施設が所在する市町村の皆さんとはしっかり共有しているとは思いますけれども、今後の進め方等々についてお聞かせいただければと思います。 ◎下條伸彦 国民スポーツ大会準備室長 競技団体の正規視察を踏まえての対応でございますけれども、まず正規視察には当然のことながら競技会場の市町村、私ども県の国民スポーツ大会準備室、県の競技団体の皆さんが参集をしてございます。そこで出た御指摘、御意見につきましては3者で共有をして相談をしながら対応していくという方針を取っております。加えて、視察に参加した皆さんで情報を共有するために、報告書を取りまとめてどのような指摘、助言があったかを確認しているところでございます。 ◆諏訪光昭 委員 既に実施した競技団体あるいは未実施の団体もあるわけでございますけれども、今指摘されたことについては文書で回答をしていくと理解していいのか、あるいは改めて現地確認等々が必要なのか、少し教えていただければと思います。 ◎下條伸彦 国民スポーツ大会準備室長 今の委員さんのお話でございますけれども、基本は文書で日本スポーツ協会に報告をすることになっております。ただ競技によっては改めて追加調査ということで、1年後あるいは2年後に競技団体の方がお見えになって、その後の状況について確認をするというような例もあるやに聞いております。 ◆諏訪光昭 委員 何回もしつこいようで申し訳ないんですが、新型コロナに対する体制は今後の大きな課題になりますか。今回、国体は3年ぶりに栃木で開催されたんですが、その辺のノウハウやマニュアルも示されたりしているのでしょうか。 ◎下條伸彦 国民スポーツ大会準備室長 長野県での開催が6年後でございますので、競技団体の皆さんから新型コロナ対策についてこのような措置を取っていただきたいということは特にはございませんでした。ただ、今年度とちぎ国体が開催されておりますけれども、非常に厳格にコロナの対策をしながら競技運営がなされたと認識しておりますので、今後の状況を見ながら対応を検討してまいりたいと考えているところでございます。 ◆諏訪光昭 委員 県議会でも、近々招致に向けた決議もしていかなければいけない時期が迫っていると思います。時間があるようでない状況だと思いますし、これだけ広範囲にわたって、そしてまた競技ごとの非常にデリケートな課題もあろうかと思いますので、ぜひ室長を中心に、これからも滞りなくスピーディーに対応していただき、長野県に迎えられる環境づくりに御努力をいただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 ◎永岡勝 保健厚生課長 諏訪委員からいただきました薬物乱用防止教室の相談についてでございます。まず一つは、教室が終わった後に感想を書いてもらっていますので、その中で寄せられることがあるそうです。それから、もちろん教員は随時相談を受け付けておりまして、幾つか相談事例もあったということだそうです。具体的には、薬といっても頭痛薬みたいなものを飲まずにいられないということであるとか、お酒だとかたばこを勧められて困っているという相談が寄せられたと承知しております。 ◆諏訪光昭 委員 何回もしつこいようですけれども、とにかく相談できる環境をつくり、子供たちを守っていく。そしてまた、一度手を出したらもう元には戻らない、壊れたものは絶対戻らないんだと教えること。ぜひ、我々も一緒になって対応し、寄せられた声には真摯に耳を傾けていただいて相談に乗っていただきながら、前進していけるような環境づくりにお力添えを引き続きお願い申し上げて、終わりとさせていただきます。よろしくお願いします。 ○寺沢功希 委員長 本日の審査はこの程度とし、明6日は、午前10時30分から委員会を開会し、教育委員会関係の審査を日程としたします。なお、今定例会中の委員会の開議通知は、書面通知を省略し、放送又は口頭連絡により行いますので、御了承願います。  散会を宣した。 ●散会時刻 午後4時1分...